GFで変わる私の体と心

私のグルテンフリー初期体験談 失敗談と乗り越え方

Tags: グルテンフリー, 体験談, 初期, 失敗談, 乗り越え方, 体調改善, 腸活

グルテンフリーという言葉を知り、体調改善の可能性に興味を持ち始めたものの、「本当に効果があるのだろうか」「どうやって始めたら良いのか」「難しそうで続けられないのではないか」といった不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。特に、始めてからのリアルな道のりが想像できず、一歩踏み出すのをためらっている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、私がグルテンフリーを始めた初期に経験したこと、特に「こんなはずではなかった」と感じた失敗談や、それをどのように乗り越えていったのか、そしてその過程で体と心にどんな変化を感じたのかを、具体的な体験談としてご紹介します。これからグルテンフリーを始めてみたい方、または始めたばかりで戸惑っている方の、何らかのヒントになれば幸いです。

グルテンフリーを始める前の私と、一歩踏み出したきっかけ

グルテンフリーに興味を持つ前の私は、常に漠然とした体の不調を抱えていました。朝起きてもすっきりしない、午後には疲れを感じやすい、お腹の調子も不安定で便秘に悩むことも少なくありませんでした。病院に行くほどではないけれど、なんだかいつも調子が悪い。そんな状態が続いていました。

インターネットでいろいろと調べているうちに、「グルテンフリー」という言葉に出会いました。小麦に含まれるグルテンを避ける食事法で、腸の調子や体調改善に効果があるという情報を目にしたのです。たくさんの体験談を読むうちに、「もしかしたら、この不調の原因はグルテンかもしれない」という思いが強くなっていきました。

しかし、同時に「パンやパスタ、ラーメンが好きだから無理だろう」「外食はどうすれば良いのか」「グルテンフリーの食品は高いのではないか」など、多くの不安が頭をよぎりました。完璧にやらないと意味がないのではないか、というプレッシャーもありました。それでも、「このまま漠然とした不調を抱えているのは嫌だ」という気持ちが勝り、まずは「できる範囲で試してみよう」と、ゆるやかなグルテンフリー生活をスタートさせる決断をしました。

始めてみて直面した「失敗談」と戸惑い

いざグルテンフリー生活を始めてみると、想像していなかった壁にぶつかりました。最初のうちは張り切ってグルテンを含む食品を避けていましたが、すぐにいくつか失敗を経験しました。

まず一つ目は、代替品選びの難しさです。米粉パンやグルテンフリーパスタなど、色々な代替食品を試してみましたが、期待していた食感や味と違ったり、価格が高くて続けるのが大変だと感じたりしました。「これなら食べなくても良いかな…」と諦めそうになったこともありました。

二つ目は、隠れグルテンの見落としです。調味料や加工食品の中に、意外な形でグルテンが含まれていることを知らず、うっかり摂ってしまうことが何度もありました。例えば、醤油や味噌、コンソメ、ルーなどです。最初は原材料表示をいちいち確認するのが面倒で、適当に選んでしまい、後で「あれもダメだったのか」と気づくことがよくありました。

三つ目は、外食や人付き合いでの困惑です。同僚とのランチや友人との食事で、選べるメニューが極端に少なく、困ることがありました。「グルテンフリーだから」と伝えるのが気まずく感じたり、かといって何も言わないと食べられるものがなかったり。結局、サラダばかりを選んでしまい、周りに気を遣わせているのではないかと感じてストレスになることもありました。

四つ目は、完璧主義に陥りそうになったことです。少しでもグルテンを摂ってしまった日には、「ああ、失敗だ。もうダメだ」とひどく落ち込んでしまい、モチベーションが下がることがありました。せっかく始めたのに、完璧にできない自分を責めてしまうこともありました。

失敗から学び、継続のために見つけた「乗り越え方」

こうしたいくつかの失敗や戸惑いを経験する中で、私はグルテンフリーを「完璧にこなすこと」ではなく、「自分に合った方法で続けること」の方が大切だと考えるようになりました。そして、いくつかの乗り越え方を見つけて実践しました。

代替品選びの見直し: 高価な代替品にこだわらず、まずは「元々グルテンフリーの食品」に目を向けるようにしました。米、野菜、果物、肉、魚、豆類などは基本的にグルテンフリーです。これらを主役にした食事を考えるようにしたら、献立の幅が広がり、無理なく続けられるようになりました。米粉パンなどは、本当に食べたい時にだけ特別なものとして楽しむようにしました。

調味料や加工品のリサーチ: よく使う調味料は、グルテンフリーのものを見つけてリストアップしておきました。少し時間はかかりますが、一度調べてしまえば買い物の際に迷うことがなくなりました。最近はグルテンフリーの選択肢が増えているため、以前より見つけやすくなったと感じます。

外食・人付き合いの工夫: 外食の際は、事前にメニューを調べたり、和食や焼き鳥、お刺身など、比較的グルテンフリーの選択肢が多いお店を選んだりするようになりました。友人や同僚には、大げさになりすぎないように「ちょっと食事に気を付けていて」と軽く伝えることで、理解を得やすくなりました。無理なときは、完璧を目指さず、できる範囲で楽しむことを優先するようにしました。

「完璧主義」を手放す: これが一番大きかったかもしれません。「うっかり」や「やむを得ず」グルテンを摂ってしまっても、自分を責めないようにしました。大切なのは、次の食事からまたグルテンフリーを続けることだと考え方を変えました。完璧でなくても、少しずつ続けていくことで、体は必ず良い方向に変わっていくと信じるようにしました。

初期に感じた体と心の「変化」

こうした試行錯誤を経て、グルテンフリーを数週間、数ヶ月と続けるうちに、体と心に少しずつ変化を感じるようになりました。劇的な変化ではありませんでしたが、私にとっては大きな気づきでした。

最も早く感じたのは、お腹の調子の変化です。以前のように張ったり重くなったりすることが減り、毎日の排便がスムーズになりました。これは、便秘に悩んでいた私にとって非常に嬉しい変化でした。

また、以前よりも体が軽く感じる日が増えました。食後の眠気やだるさが軽減され、午後の集中力が続くようになったのです。漠然とした疲れやすさも、以前ほど気にならなくなりました。

そして、これらの体の変化は、心の状態にも良い影響を与えてくれました。体の調子が良いと、気分が前向きになり、以前よりも活動的になりました。「完璧にできなくても大丈夫」と思えるようになったことで、食事に対するストレスが減り、心にゆとりが生まれたようにも感じます。

まとめ:試行錯誤の先に待っている変化

私のグルテンフリー初期体験談は、決して順風満帆なものではありませんでした。失敗や戸惑いも多く経験しましたが、その都度、自分に合った乗り越え方を見つけることで、無理なく継続できるようになりました。

グルテンフリーは、決して完璧を目指す必要はありません。できる範囲で試してみて、自分にとって何が合っているのかを見つけることが大切です。そして、試行錯誤しながら続けていくうちに、体と心は必ず良い方向に変化していきます。

もしあなたが今、グルテンフリーに興味があるけれど、始め方がわからない、続けられるか不安、失敗が怖いと感じているなら、私の体験談が少しでも励みになれば嬉しいです。完璧を目指さず、まずは一歩踏み出して、自分自身の体と心の変化を観察してみてください。その道のりの先に、きっと新しい発見と希望が待っているはずです。