旅先でもグルテンフリーを続ける 私の工夫と体験談
旅行は日常から離れて気分転換できる楽しい時間です。しかし、グルテンフリーを実践している方にとっては、食事のことが少し心配になるかもしれません。特に、これからグルテンフリーを始めようと考えている方や始めたばかりの方は、「旅先での食事はどうすれば良いのだろう」「せっかくの旅行なのに楽しめなくなってしまうのでは」といった不安を感じることもあるでしょう。
私もグルテンフリーを始める前、旅行中の食事について漠然とした不安を抱いていました。普段の生活である程度グルテンフリーに慣れてきた頃、旅行に行くことになり、「どうしようかな」と考えたことを覚えています。今回は、私が旅行中にグルテンフリーを続けるために実践した工夫と、それによってどんな体と心の変化があったのか、私の体験談をお話しします。
グルテンフリーを始める前の旅行での体調
グルテンフリーを始める以前、私は旅行に行くと必ずと言って良いほど体調を崩していました。慣れない環境での疲れもありますが、特に悩まされたのが胃もたれや便秘といったお腹の不調です。
旅行中は美味しいものをたくさん食べたいという気持ちが強く、普段は控えている揚げ物やパン、パスタなどを食べる機会が増えました。その結果、お腹が張ったり、動きが鈍くなったりして、せっかくの旅行なのに体が重く感じることが多かったのです。また、なんとなく体がだるく、疲れが翌日まで残ることもありました。
グルテンフリーを始めてからの旅行への不安
グルテンフリーを日常に取り入れ、少しずつ体調の変化を感じ始めていた頃、旅行の計画を立てることになりました。旅先での食事といえば、現地の名物や人気のお店での外食が楽しみの一つです。しかし、グルテンフリーの視点で見ると、「何が食べられるのだろうか」「お店で聞いたら迷惑ではないか」「同行者との兼ね合いはどうしよう」といった不安が次々と浮かんできました。
自宅での食事は自分で管理できますが、外での食事はそうはいきません。特に旅行先では情報も限られています。せっかくの旅行を食事の心配ばかりで台無しにしたくない、という気持ちと、ここでグルテンフリーを中断してまた体調が悪くなったらどうしよう、という気持ちの間で揺れていました。
旅行中もグルテンフリーを続けるために私が工夫したこと
悩んだ末、私は完璧なグルテンフリーではなく、「できる範囲で」続けることを目標に旅行に臨むことにしました。そして、いくつかの工夫を実践しました。
事前の情報収集をしっかり行う
宿泊先や旅行先で利用しそうなお店の情報を、事前にインターネットで調べました。グルテンフリー対応を明記しているお店は少ないですが、メニューの中に米粉を使った料理や、グルテンを含まない可能性のある和食などがあるか確認しました。また、アレルギー対応に関する情報も参考になりました。
持参できるものは持っていく
小腹が空いたときのためのおやつや、簡単な朝食になりそうなもの(米粉のパンやグラノーラ、ドライフルーツなど)を持参しました。これにより、急にお腹が空いても焦らずに済み、選択肢がない状況でも安心できました。また、万能な調味料(醤油の代わりに米粉の醤油など)を小さな容器に入れて持っていくこともありました。
外食時はメニューを見て判断し、必要なら相談する
お店では、まずメニューをじっくり見て、米粉麺やご飯もの、お肉や魚のグリル、野菜料理などを選びました。迷う場合は、アレルギー表示を確認したり、店員さんに小麦粉を使用しているか丁寧に尋ねたりしました。全てのお店で対応してもらえるわけではありませんが、尋ねてみることで選択肢が広がることもありました。大切なのは、申し訳なさそうにするのではなく、自分の体調のために必要な情報として伝えることだと感じました。
完璧を目指さないマインドセット
これが一番重要だったかもしれません。「旅行中は少しぐらいなら良いかな」と、自分に厳しくしすぎないようにしました。もちろん、明らかに小麦粉が多く含まれるもの(パン、パスタ、ラーメンなど)は避けますが、つなぎに少量使われている可能性があるものについては、あまり神経質にならないようにしました。無理なく旅行を楽しむことを優先しました。
旅行中もグルテンフリーを続けて感じた変化
これらの工夫を実践して旅行を終えたとき、私は驚くほどの体と心の変化を感じました。
旅行中に体調を崩さなくなった
以前は当たり前だった旅行中の胃もたれや便秘がほとんどありませんでした。食事に気をつけたことで、お腹がスッキリした状態を保つことができ、体が軽く感じました。移動や観光で体力を使う旅行中に、体調が良いことのありがたさを改めて実感しました。
旅をより満喫できた
体調が良いおかげで、朝から元気に活動でき、観光やアクティビティを最後まで楽しむことができました。以前のように体の重さやだるさを感じることがなかったため、心から旅を満喫できたのです。食事の選択肢が限られることへの不安もありましたが、食べられるものの中でベストを選んだり、事前に準備したりする過程も、旅の一部として楽しめるようになりました。
旅行後も体調を維持できた
以前は旅行から帰ると体調を崩し、日常に戻るのに時間がかかることがありましたが、グルテンフリーを続けた旅行の後では、そのようなことがありませんでした。良好な体調を維持したまま日常に戻れたことで、旅行の余韻を楽しみながらスムーズに仕事や家事に戻ることができました。
継続への自信がついた
「旅行中でもこれだけ体調良く過ごせるなら、普段の生活でも続けられる」という自信がつきました。特別な状況でも工夫次第で継続可能であること、そしてそれが体調に良い変化をもたらすことを身をもって体験できたのは大きかったです。
まとめ
旅行中のグルテンフリーは、事前の準備や少しの工夫で十分に可能です。そして、完璧を目指す必要はありません。できる範囲で実践することで、旅先での体調が安定し、以前よりも旅行を心から楽しめるようになる可能性があります。
もしあなたが旅行中の食事に不安を感じているなら、まずは情報収集から始めてみてください。そして、必要に応じて持参できるものを用意し、外食時には遠慮せずに確認することを試してみてください。何よりも、自分自身に優しく、「旅を楽しむこと」を一番に考えてください。
グルテンフリーは、決して我慢ばかりではありません。私の体験のように、工夫次第で旅行中も体と心の良い状態を保ち、旅の思い出をより豊かなものにしてくれるかもしれません。あなたの次の旅が、体も心も軽やかな、素晴らしい時間になることを願っています。