完璧じゃなくても大丈夫 グルテンフリーを続ける私のリアル体験談
グルテンフリーという言葉を知り、「試してみたい」「体質改善したい」と考えている方は多いのではないでしょうか。一方で、「本当に続けられるかな」「外食や付き合いはどうなるの?」「完璧にやらないと意味がないのかな」といった不安を感じている方もいるかもしれません。
私自身もグルテンフリーを始めた当初は、とにかく完璧を目指さなければと思い込んでいました。しかし、その完璧主義が逆に負担になり、続けるのが難しくなった時期もありました。
この記事では、私がどのようにして完璧ではない「ゆるやかなグルテンフリー」にたどり着き、それでも体と心の良い変化を実感できたのか、そのリアルな体験談をお話しします。これからグルテンフリーを始めたい方や、始めたばかりで不安を感じている方の、少しでも参考になれば幸いです。
グルテンフリーを始めた当初、完璧主義だった私
私がグルテンフリーに興味を持ったのは、長年悩んでいた体の不調がきっかけでした。いつもお腹の調子が悪く、なんとなく体が重い、疲れやすいといった漠然とした不調を抱えていたのです。インターネットでグルテンフリーが腸内環境や体調改善に良いと知り、藁にもすがる思いで始めてみることにしました。
始めるにあたって、関連する情報を片っ端から集め、グルテンを含む食品リストを作り、買い物では成分表示を隅々までチェックするようになりました。家での食事はもちろん、友人とのランチや外食の予定が入るたびに、事前にメニューを調べたり、お店に問い合わせたりすることも。
最初のうちは「これで体が変わるんだ!」という期待感と、新しい食生活への取り組みでモチベーションも高く、完璧にグルテンを避けることに集中できました。しかし、1ヶ月、2ヶ月と経つにつれて、だんだんと息苦しさを感じるようになったのです。
外食できるお店が限られること、友人との食事で「これ、グルテン入ってる?」と聞くのが億劫になること、旅行先での食事選びに苦労すること…。何よりも、「完璧にやらないと効果が出ない」というプレッ句が、私を疲弊させていきました。少しでもうっかりグルテンを摂ってしまった日には、「もうダメだ」と自己嫌悪に陥ることもありました。
完璧を目指すのをやめたきっかけ
そんな風にグルテンフリー生活に疲れてしまったある日、ふと「これって、何のためにやっているんだっけ?」と立ち止まって考えました。体調を良くして、毎日を気持ちよく過ごすために始めたはずなのに、今はグルテンフリー自体がストレスになっている。これでは本末転倒ではないか、と思ったのです。
その時、ある健康系のブログで「ストイックになりすぎず、体調と相談しながら柔軟に続けることが大切」という言葉を目にしました。雷に打たれたような衝撃を受け、「完璧じゃなくても良いんだ」と心がスーッと軽くなったのを覚えています。
それからは、「家ではできるだけグルテンフリーを徹底するけれど、外食や人との付き合いでは、気にしすぎない」というマイルールを設けることにしました。どうしても食べたいものがあれば、たまには許容してみよう、と自分に許可を出したのです。
柔軟なグルテンフリーで変わった体と心
このマイルールを取り入れてから、グルテンフリーを続けるのが格段に楽になりました。肩の力が抜けて、食事が楽しいと思えるようになったのです。
完璧でなくなったことで効果がなくなるのでは、という不安もありましたが、実際にはそんなことはありませんでした。以前ほどストイックに管理しなくなったにも関わらず、長年悩んでいたお腹の不調は少しずつ改善に向かっています。以前は常に重く感じていた体が軽くなり、朝起きるのが楽になったように感じます。これは、家での食事を中心にグルテンを避けていることが、体への負担を減らすことにつながっているからかもしれません。
そして何より、心の変化が大きかったです。外食や付き合いで過度に悩むことがなくなり、食べるものを選ぶストレスから解放されました。「完璧でなくても続けられている」という事実が、自信にもつながっています。たまにグルテンを含むものを食べたとしても、「これも経験」と割り切れるようになり、次の食事からまた無理なくグルテンフリーに戻る、という柔軟な考え方が身につきました。
無理なく続けるための私なりのヒント
私の体験から、これからグルテンフリーを始める方や、続けていく上で悩んでいる方に伝えたいヒントがいくつかあります。
- 完璧を目指しすぎないこと: 最初から100%を目指すのではなく、できる範囲から始めてみましょう。例えば、「平日の朝食だけ」「家での食事だけ」など、スモールステップで始めるのがおすすめです。
- 自分なりの「マイルール」を作る: 「週に一度だけは好きなものを食べる日を作る」「外食の時はメニューを気にしすぎない」など、自分にとって無理のないルールを決めましょう。他人のやり方ではなく、自分のライフスタイルや体調に合ったルールを見つけることが大切です。
- 体調の変化を観察する: グルテンを摂った時にどのような変化があるのか、摂らないとどう変わるのか、自分の体の声に耳を傾けてみましょう。その観察結果が、自分にとって最適なグルテンフリーの形を見つけるヒントになります。
- たまの「失敗」を気にしすぎない: うっかりグルテンを摂ってしまったり、付き合いで断れなかったりすることは誰にでもあります。そんな時でも自分を責めず、「今日はここまで」「明日からまた頑張ろう」と気持ちを切り替えましょう。継続は力なりです。
まとめ:自分にとって心地よい形を見つける
グルテンフリーは、ストイックな我慢比べではありません。自分の体と心に優しく向き合い、より良い状態を目指すためのツールです。完璧にこだわるのではなく、自分にとって心地よく、無理なく続けられる形を見つけることが何よりも大切だと、私の体験から強く感じています。
少しずつでもグルテンを減らしてみることから、体や心の変化を感じられるかもしれません。最初は不安があるかもしれませんが、自分に合ったペースで、楽しみながら続けていくことが、体調改善への一番の近道だと信じています。あなたのグルテンフリー生活が、心身ともに豊かなものになることを願っています。