始める前の不安から変化を実感 グルテンフリー体験談
グルテンフリーという言葉を聞いて、健康に良さそうだと興味を持つ方は多いのではないでしょうか。しかし同時に、「難しそう」「何から始めればいいかわからない」「本当に効果があるの?」といった不安を感じ、なかなか一歩を踏み出せないという声もよく聞かれます。
私自身も、グルテンフリーを始める前はたくさんの不安を抱えていました。インターネットで情報を調べれば調べるほど、「あれもダメ」「これもダメ」という情報ばかりが目について、ますます自信がなくなってしまった時期もあります。
この記事では、私がグルテンフリーを始める前にどんな不安を感じていたのか、そしてその不安をどのように乗り越えて実践し、最終的に体と心にどのような変化を感じることができたのか、私のリアルな体験談をお話ししたいと思います。グルテンフリーに興味はあるけれど、不安があって迷っているという方の参考になれば幸いです。
グルテンフリーを始める前、私が抱えていた具体的な不安
グルテンフリーを試してみたいと思ったきっかけは、長年感じていた漠然とした体の不調でした。疲れやすさや、お腹の調子が不安定なこと、なんとなく気分が晴れない日が続くなど、病院に行くほどではないけれど、毎日をすっきりと過ごせないことに悩んでいました。
インターネットで体質改善の方法を探す中で、グルテンフリーという言葉を知り、興味を持ったのです。しかし、同時に次のようなたくさんの不安が頭をよぎりました。
- 「具体的に何から始めればいいのかわからない」
- 小麦を使った食品が世の中に溢れていることは知っていましたが、具体的にどの食品にグルテンが含まれているのか、それをどう見分ければいいのか、全く知識がありませんでした。
- 「毎日の食事が大変になりそう」
- 料理が得意な方ではないので、グルテンフリーに対応した食事を毎日準備できるのか、手間がかかりすぎるのではないかと心配でした。
- 「外食や付き合いはどうなるの?」
- 仕事のランチや同僚との飲み会、友人との食事など、外で食べる機会も少なくありません。そうした時に、グルテンフリーの選択肢があるのか、周りに気を使わせてしまうのではないか、と不安でした。
- 「本当に私にも効果があるのか疑問」
- グルテンフリーで体調が改善したという体験談を見る一方で、「自分には合わないかもしれない」「効果を感じなかったらどうしよう」という疑いの気持ちもありました。
- 「続けられる自信がない」
- ストイックな食事制限は苦手意識がありました。一時的にできたとしても、この先ずっと続けていくなんて無理なのではないか、途中で挫折してしまうのではないかという心配が大きかったです。
こうした不安から、しばらくは情報を集めるだけで、なかなか実践に踏み出せずにいました。
不安を乗り越え、グルテンフリーへ一歩踏み出すためにしたこと
不安で立ち止まっていても体調は変わらないと思い直し、まずは「完璧を目指さないこと」を決めて、少しずつ始めてみることにしました。
具体的に最初にしたことは、以下の2つです。
- 小麦を含む食品のリストアップと代替品の確認:
- パン、パスタ、うどん、ラーメン、クッキー、ケーキ、そして意外にも醤油や味噌、ルー、揚げ物の衣など、日常的に口にしている食品にどんなものがあるかリストアップしました。
- 同時に、それらの代替品(米粉パン、玄米パスタ、グルテンフリー醤油、米粉など)があることを知り、少し安心しました。全てを一度に変えるのではなく、「まずは朝食のパンを米粉パンに変えてみよう」といった、小さな目標設定をしました。
- 無理のない範囲で自炊を増やす:
- いきなり全てをグルテンフリーにするのは難しいので、まずは週に数回、自宅での食事を意識的にグルテンフリーにすることから始めました。
- 簡単なレシピ(お米中心の和食や、野菜と肉・魚を使ったシンプルな料理)から挑戦し、グルテンフリーの調味料(米粉麺つゆ、グルテンフリー醤油など)を少しずつ揃えていきました。最初は失敗もありましたが、「まあ、こんなものか」と気楽に考えるようにしました。
この段階では、外食や付き合いの場面では厳密にグルテンフリーを守ることはしませんでした。まずは「家でできる範囲で試してみる」というスタンスだったことが、気持ちのハードルを下げる上で重要だったと感じています。
実践して感じた体と心の変化
不安を抱えながらも、自宅での食事からゆるやかにグルテンフリーを取り入れ始めて数週間が経過した頃、少しずつ体調の変化を感じ始めました。
体で感じた変化:
- お腹の調子が安定してきた: 以前は便秘に悩まされることが多かったのですが、毎日のようにお通じがある日が増えました。お腹の張りも以前ほど気にならなくなり、体が軽くなったように感じました。
- 疲れにくくなった: 午後になるとだるさを感じていたのが、以前よりもしっかりと集中力が続くようになった気がします。体が内側から元気になったような感覚がありました。
- むくみが軽減された: 特に朝、顔や手足がむくみやすいタイプでしたが、それが軽減され、すっきりと目覚められる日が増えました。
これらの体の変化は、劇的というよりは、日々の小さな積み重ねの中で「そういえば最近調子が良いな」と気づくようなものでした。しかし、この小さな変化が、続けることへのモチベーションに繋がりました。
心で感じた変化:
- 食への意識が変わった: 何気なく食べていたものに含まれる成分や、それが体にどう影響するのかを考えるようになりました。体に良いものを選んで食べるという行動が、自分を大切にしているという感覚に繋がり、前向きな気持ちになりました。
- 自己肯定感が上がった: 不安だったグルテンフリーを「できた!」という小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつきました。自分の体調のために行動できている、という満足感がありました。
- 気分が安定した: 体調が整ったことと連動していると思いますが、イライラしたり落ち込んだりすることが以前より減り、穏やかな気持ちで過ごせる日が増えました。
始める前の「本当に効果があるの?」という疑念は、これらの変化を実感することで、「自分にもグルテンフリーは合っているかもしれない」という確信に変わりました。
グルテンフリーを継続するための私の工夫
一度変化を実感できると、継続への意欲が湧いてきます。しかし、完璧を求めすぎると疲れてしまうため、私は「頑張りすぎない」ことを大切にしています。
- 「ゆるグルテンフリー」のススメ: 基本的にはグルテンフリーを意識しますが、友人との食事や特別な日の外食など、どうしても避けられない場面では、あまり気にしすぎないことにしています。完璧を目指すより、「普段は気をつける」くらいの心構えの方が、精神的な負担が少なく続けやすいと感じています。
- 代替食品やグルテンフリー商品を上手に活用: 最近は米粉パンやグルテンフリー麺、お菓子など、美味しい代替品がたくさん出ています。これらを活用することで、献立のバリエーションが増え、飽きずに続けることができています。
- 簡単なグルテンフリーレシピをいくつか覚える: 面倒な料理はせず、普段の和食をベースにしたり、肉・魚・野菜を焼いたり蒸したりするシンプルな調理法でグルテンフリーを実現しています。クックパッドなどで「グルテンフリー 簡単」と検索すると、たくさんのレシピが見つかります。
- 体調の変化を記録する: 時々、体調やお腹の調子、気分の変化などを簡単にメモすることで、「グルテンフリーの効果が出ている」ということを再確認でき、モチベーション維持に繋がります。
まとめ
私がグルテンフリーを始める前は、「難しい」「大変そう」という不安が大きかったです。しかし、「完璧を目指さず、できることから少しずつ試してみる」というスタンスで一歩踏み出したことで、予想以上に体と心に良い変化を感じることができました。
お腹の調子が整い、疲れにくくなり、気分が前向きになるなど、日常の質が上がったことを実感しています。これらの変化は、始める前に抱えていた不安を吹き飛ばしてくれるものでした。
もし今、グルテンフリーに興味があるけれど、私と同じように不安を感じて迷っている方がいらっしゃいましたら、まずは気負いすぎず、小さなステップから始めてみることをお勧めします。全てを変える必要はありません。朝食のパンを替えてみる、週に一度グルテンフリーの自炊をしてみる、といったことでも良いのです。
あなたの体と心が、グルテンフリーによってどのように変わっていくのか。その変化のプロセスを、ぜひご自身の体で体験してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。