グルテンフリー挫折しそうになった時 私が乗り越えられた体験談
グルテンフリー食を始めてみたけれど、「本当にこれで良いのかな」「いつまで続けられるんだろう」と不安を感じることはありませんか。特に、外食や付き合い、無性にパンや麺類が食べたくなった時など、「もうやめてしまいたい」と思う瞬間が訪れるかもしれません。
私自身も、グルテンフリーを始めてから何度も挫折しそうになりました。しかし、いくつかの工夫と考え方で、なんとか続けることができています。そして、継続したことで体と心に確かな変化を感じることができています。
今回は、私がグルテンフリー中に「もうダメかも」と思った具体的な瞬間と、それをどのように乗り越えて継続できたのか、体験談をお話ししたいと思います。これからグルテンフリーを始める方や、始めたばかりで不安を感じている方の、少しでも参考になれば幸いです。
グルテンフリー中に挫折しそうになった、あの時
グルテンフリーを始めた当初は、「体調が良くなるかもしれない」という期待感から、比較的スムーズに過ごせていました。しかし、しばらくすると、いくつかの壁にぶつかりました。
友人との外食で感じた孤独感
特に大変だったのは、友人との外食です。お店選びに気を遣わせないようにと思っていても、メニューの中に食べられるものが限られていたり、周りのみんなが美味しそうにパスタやピザを食べているのを見ると、どうしようもなく寂しい気持ちになりました。「私だけ違うもの」という疎外感を感じ、「たった一度くらい、一口くらい大丈夫なのでは?」という誘惑に駆られました。
無性に「いつもの味」が食べたくなった時
普段は自炊でグルテンフリーに対応していても、疲れている時やストレスを感じている時、決まって「昔から慣れ親しんだ味」が無性に恋しくなりました。特に、コンビニで手軽に買えるパンや、カップラーメン、ファストフードなどを見ると、「ああ、何も考えずに好きなものを食べたい」という気持ちが強くなり、グルテンフリーが大きな我慢に感じられました。
効果を実感できないと感じた時期
グルテンフリーを始めて数週間経っても、期待していたほどの体調の変化を感じられない時期もありました。便秘が劇的に解消されたわけでもなく、劇的に疲れがなくなったわけでもない。「こんなに頑張っているのに、本当に意味があるのだろうか」という疑問が頭をよぎり、モチベーションが下がってしまいました。この頃が、一番「もうやめようかな」と思った時期かもしれません。
どうやって「もうダメかも」を乗り越えたか
このような「もうダメかも」という瞬間に、私が実践したり、考え方を変えたりして乗り越えた方法をいくつかご紹介します。
完璧主義を手放す勇気を持つ
一番効果的だったのは、「完璧を目指さなくて良い」と自分に許可を出したことです。最初は少しでもグルテンを摂ったら全てが無駄になるように感じていましたが、それは大きなプレッシャーでした。たまに付き合いで避けられない場合や、どうしても我慢できない時に、少量だけなら許容する、と柔軟に考えるようにしました。もちろん、無理のない範囲でグルテンを避ける努力は続けますが、「少しの失敗で全てを投げ出さない」という考え方が、継続への大きな支えになりました。
代替品や「ご褒美」を用意しておく
無性に何かが食べたくなった時のために、グルテンフリーの米粉パンやグルテンフリーパスタ、米粉を使ったお菓子などを常備するようになりました。また、外食が難しいことが分かっている時は、事前にグルテンフリーOKなお店を調べたり、お弁当を用意したりしました。そうすることで、「食べられるものが全くない」という状況を避け、安心感を得られました。たまには、少し高価なグルテンフリーのおやつを買って、「頑張っている自分へのご褒美」にするのも良いモチベーションになりました。
なぜ始めたのか、原点に立ち返る
効果を感じられない時期は特に、「どうして私はグルテンフリーを始めたんだっけ?」と、体調が悪かった頃の自分や、グルテンフリーで良くなった人の体験談を思い出しました。「あの辛い体調に戻りたくない」「少しでも体に良いことをしたい」という最初の気持ちを再確認することで、諦めずに続けてみようという気持ちを取り戻すことができました。
小さな変化に意識を向ける
劇的な変化がないと感じていた時期でも、日記をつけるなどして、体調の小さな変化を記録するようにしました。「今日は少しお腹の張りが少ないかも」「目覚めが少しスッキリしている気がする」といった、些細な変化でも見つけ出す努力をしました。大きな変化だけを期待するのではなく、日々の小さな改善に気づくことで、「無駄じゃなかったんだ」と継続する励みになりました。
挫折を乗り越え、継続して感じた変化
挫折しそうな時期を乗り越えてグルテンフリーを継続したことで、体と心に確かな良い変化を感じられるようになりました。
最も実感しているのは、やはり腸の調子です。以前は頻繁に感じていたお腹の不快感や張りが減り、お通じが規則的になりました。お腹の調子が整ったことで、体全体が軽くなったように感じます。
また、以前よりも疲れにくくなった気がします。午後になると強烈な眠気に襲われることが多かったのですが、それが軽減されました。
そして、何よりも心に変化がありました。グルテンフリーを「我慢」ではなく「自分の体と向き合うための選択」として捉えられるようになったことで、自分を大切にできているという満足感が生まれました。完璧にできなくても自分を責めなくなったことで、気持ちが楽になり、前向きに食事を選べるようになりました。
最後に:あなたもきっと乗り越えられます
グルテンフリーは、食の選択肢が限られるように感じたり、周りの理解を得るのが難しかったりと、時に大変さを伴います。挫折しそうになるのは、決して特別なことではありません。多くの人が通る道だと思います。
大切なのは、完璧を目指しすぎず、自分に合ったペースで、できる範囲で続けてみることです。少しの「失敗」があっても、そこで諦めずにまた始めれば良いのです。
もし今、あなたがグルテンフリーを始めたばかりで不安を感じていたり、挫折しそうになっているのなら、どうか一人で悩まないでください。あなたの体と心が少しでも良い方向へ向かうよう、応援しています。小さな変化に目を向けながら、焦らず、ご自身のペースで進んでいきましょう。