仕事中のグルテンフリー ランチと間食の工夫 体験談
仕事をしていると、毎日の食事は悩みの種になりがちです。特に、外食やコンビニに頼る機会が多い、デスクで小腹を満たしたい、といった状況でグルテンフリーを実践するのは難しそうに感じられるかもしれません。
これからグルテンフリーを始めたいと考えている方、あるいは始めたばかりで仕事中の食事が課題だと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も会社員として働く中でグルテンフリーを始めた一人です。以前は「仕事中にグルテンフリーなんて無理だろう」と半ば諦めていましたが、いくつかの工夫をすることで、意外と無理なく続けることができ、体と心に良い変化を感じられるようになりました。
この記事では、私が仕事中にグルテンフリーを続けるために実践した具体的な工夫や、それによって得られた体と心の変化について、私の体験談を交えながらご紹介します。
私が仕事中グルテンフリーを始める前に抱えていた不安
グルテンフリーに興味を持ち、始めてみようと思った時、一番のハードルに感じたのが「仕事中の食事」でした。私の職場は都心にあり、周囲には様々な飲食店やコンビニがあります。ランチは外食かコンビニで済ませることがほとんどでした。
- ランチタイム:同僚との外食が多い日もあれば、一人で簡単に済ませたい日もある。選べるメニューは限られるのでは?
- 急な付き合い:職場のランチや、仕事終わりのちょっとした飲み会に誘われたらどうしよう?
- デスクでの間食:小腹が空いた時に気軽に食べられるものがなくなるのでは?
- お弁当の準備:毎朝お弁当を作る時間があるだろうか?献立を考えるのも大変そう。
こうした不安から、「結局、仕事がある平日はグルテンフリーは難しいのではないか」と考えてしまい、一歩踏み出せない時期もありました。
仕事中グルテンフリーを続けるための具体的な工夫
しかし、「完璧を目指さなくても良い」と少し気持ちを楽にして、まずはできることから始めてみました。私が実践した仕事中グルテンフリーの工夫は以下の通りです。
ランチタイムの工夫
- お弁当を持参する日を増やす:
- ハードルを下げて、週に2〜3日から始めました。
- 前の晩の夕食を少し多めに作っておき、それを詰めるだけにしたり、冷凍ご飯を活用したりと、朝の負担を減らす工夫をしました。
- おかずは、肉や魚、卵料理を中心に、野菜をたっぷり入れることを意識しました。味付けに醤油を使う場合は、グルテンフリー醤油を選びました。
- 外食時のメニュー選び:
- 和食(焼き魚定食、お刺身定食など)は比較的グルテンフリーに対応しやすい場合が多いです。ただし、醤油ベースの煮物や揚げ物の衣には注意が必要です。
- 焼き鳥(塩)、ステーキ、サラダランチなども選択肢になります。ドレッシングは事前に確認したり、持参したりすることもありました。
- 最近は、メニューにアレルギー表示があるお店や、グルテンフリー対応を謳っているお店も増えてきたため、事前にネットで調べてからお店を選ぶこともありました。
- コンビニ・スーパーでの購入:
- おにぎり(米粉製品や玄米おにぎり)、サラダチキン、ゆで卵、サラダ、焼き魚、お惣菜(原材料を確認)、米粉パンなどを組み合わせて選びました。
- 商品の原材料表示をしっかり確認する習慣がつきました。
デスクでの間食の工夫
- グルテンフリーのおやつを常備:
- ナッツ、ドライフルーツ、米粉を使ったクッキーやパン、無糖ヨーグルト、チーズ、フルーツなど、小分けにして持ち運びやすいものをストックしました。
- チョコレートやスナック菓子が無性に食べたくなった時でも、グルテンフリー対応のものを見つけるようにしました。
- 飲み物を活用する:
- ハーブティーやノンカフェインティーを飲むことで、気持ちを落ち着かせたり、小腹をごまかしたりすることができました。
- 温かい飲み物は満腹感も得やすいと感じました。
付き合いやイベント時の対応
- 事前に店が分かっている場合は、グルテンフリーに対応できそうなメニューがあるか確認しておきました。
- 難しい場合は、食べられるものを少量選び、飲み物を楽しむことにしました。
- 「実は今、食事に気を付けている時期なんです」などと軽く伝え、無理に合わせすぎないようにしました。過度に深刻にならず、笑顔で対応することが大切だと感じました。
仕事中の工夫で感じた体と心の変化
このような工夫を続けたことで、少しずつ体と心に変化が現れてきました。
- 体のだるさや眠気の軽減: 以前はランチを食べた後、決まって午後に強い眠気やだるさを感じていました。グルテンフリーにしてから、食後の急激な血糖値の上昇が抑えられたのか、このだるさがかなり軽減され、午後の仕事に集中しやすくなりました。
- お腹の調子の安定: 便秘気味だったのが改善され、お腹の張りが減りました。毎朝すっきり起きられるようになり、通勤も楽に感じられました。
- 集中力の向上: 間食に加工食品や砂糖が多いものを避けるようになったためか、血糖値の乱高下が減り、集中力が持続しやすくなったように感じます。午前中から夕方まで、安定したパフォーマンスを維持しやすくなりました。
- 食への意識の変化: 何気なく食べていたパンや麺類にどんなものが入っているのか、意識するようになりました。外食時もメニューをじっくり見て、自分にとってより良い選択をする習慣が身につきました。
- 自分でコントロールできているという自信: 「仕事中だから無理」と諦めず、自分なりに工夫してグルテンフリーを続けられているという事実が、小さな自信につながりました。食事をコントロールできている感覚は、日々の生活全体の質の向上にもつながるように感じています。
無理なく続けるためのマインドセット
仕事中にグルテンフリーを続ける上で、最も大切だと感じたのは「完璧を目指さない」という考え方です。
たまには外食で完全にグルテンを避けるのが難しい時もあります。そんな時は自分を責めるのではなく、「今日は仕方ない」「次に気を付けよう」と割り切ることが大切です。厳しいルールを作りすぎると、かえってストレスになり、継続が難しくなってしまいます。
まずは、朝食をグルテンフリーにする、仕事中の間食だけグルテンフリーにする、週に数回お弁当を作るなど、小さな一歩から始めてみるのがおすすめです。そして、良い変化を感じられたら、それがモチベーションとなり、自然と続けられるようになるはずです。
まとめ
会社員として仕事と両立しながらグルテンフリーを実践することは、確かに少しの工夫が必要です。しかし、ランチの選び方、お弁当の活用、間食の工夫など、できることから始めてみれば、意外と継続は可能です。
そして、私が体験したように、仕事中のだるさや眠気の軽減、お腹の調子の安定、集中力の向上など、体と心に嬉しい変化が期待できます。
もしあなたが仕事中のグルテンフリーに不安を感じているなら、まずは小さな一歩から踏み出してみてください。無理なく、自分のペースで続けることが、体と心の良い変化につながる鍵となるでしょう。
あなたのグルテンフリー生活が、より豊かで快適なものになることを願っています。