グルテンフリーで変わった体と心 意欲を取り戻した体験談
なんとなく不調だった日々から、グルテンフリーへ
以前の私は、常に体の重さを感じていました。朝起きてもスッキリせず、午前中からすでに疲れているような感覚です。仕事中も集中力が続かず、週末は家でぐったりしていることがほとんどでした。特に大きな病気ではないものの、「なんとなく不調」が当たり前になっており、若い頃のように活動的でいられたら、と思う日々でした。
そんな時、インターネットやSNSで「グルテンフリー」という言葉を目にしました。腸内環境が整うことで体調が良くなる、という情報を知るうちに、もしかしたら自分の不調も食事が関係しているのかもしれない、と興味を持つようになりました。しかし、パンやパスタ、お菓子など、身近な食品に多く含まれるグルテンを避ける生活が本当に可能なのか、外食や友人との付き合いはどうなるのか、本当に効果があるのか、といった不安も同時に湧いてきました。
それでも、「このまま不調な毎日を過ごすのは嫌だ」という気持ちが強く、まずはできることから始めてみようと決意しました。最初は完全なグルテンフリーではなく、朝食のパンを米粉パンにしてみる、お菓子の代わりにフルーツやナッツを選ぶ、といった「ゆるグルテンフリー」からスタートしました。
体の変化を感じて、心の変化へと繋がった
グルテンフリーを始めて数週間経った頃、いくつかの変化に気づき始めました。まず、長年悩んでいた便秘が、以前より楽になってきたように感じました。お腹の張りも減り、体が少し軽くなった気がしました。朝も以前よりスムーズに起きられる日が増え、午前中のだるさが軽減されてきたことを実感しました。
1ヶ月ほど経つと、体調の変化がよりはっきりと感じられるようになりました。特に大きかったのは、疲れやすさが改善されたことです。夕方になっても、以前のようにどっと疲れてしまうことが減り、仕事終わりに少し遠回りして買い物をしたり、軽く体を動かしたりする余裕が出てきたのです。
体調が上向くにつれて、心の状態にも変化が現れ始めました。体が軽いと、自然と気持ちも前向きになります。以前は「疲れるから」と断りがちだった友人からの誘いにも、「行ってみようかな」と思えるようになりました。仕事中も集中力が持続するようになり、タスクを効率よくこなせるようになった結果、達成感を感じる機会が増えました。
何より嬉しかったのは、家に帰ってからも何かをする「意欲」が湧いてきたことです。以前は疲れて寝るだけだった夜に、興味のあったオンライン講座を受けてみたり、部屋の片付けをしたり、読書をしたりと、自分の時間を活動的に過ごせるようになりました。週末も、ただ休むだけでなく、趣味に時間をかけたり、外出を楽しんだりといった、充実した時間を過ごせるようになったのです。体調が整うことで、QOL(生活の質)が大きく向上したことを実感しています。
無理なくグルテンフリーを続けるための工夫
グルテンフリーを続ける中で、外食や付き合いなど、悩むことももちろんありました。しかし、完璧を目指さず、できる範囲で取り組むことが継続の鍵だと気づきました。
- 代替品を見つける: 米粉パンや玄米パスタなど、美味しい代替品を探すのが楽しみに変わりました。最近はスーパーでも種類が増えているので、色々と試してみるのがおすすめです。
- 簡単な自炊: 凝った料理でなくても、米を主食に、野菜、肉、魚を中心としたシンプルな和食は自然とグルテンフリーになります。休日にある程度まとめて作り置きをしておくと、平日の負担が減ります。
- 外食時の選択肢: 事前にメニューを調べたり、米粉を使った料理があるお店を探したりするようになりました。難しければ、サラダや刺身など、グルテンを含まない可能性の高いメニューを選ぶようにしています。完璧でなくても良い、という割り切りも大切です。
- 体調の良い日を記録: グルテンフリーを始めてから体調がどのように変化したかを記録しておくと、モチベーション維持に繋がります。「あの時の辛さが軽減されている」と実感できると、続ける励みになります。
体と心の変化が、新しい自分を連れてきた
グルテンフリーは、単に食事を変えるだけでなく、私の体と心に良い変化をもたらし、毎日の生活をより活動的で豊かなものに変えてくれました。「なんとなく不調」に悩んでいた日々は終わりを告げ、体調が整ったことで、仕事にもプライベートにも前向きに取り組む意欲を取り戻すことができたのです。
もし今、グルテンフリーに興味があるけれど、一歩踏み出せずにいたり、続けられるか不安を感じていたりする方がいれば、まずは「完璧でなくて良い」という気持ちで、できることから試してみてはいかがでしょうか。あなたの体と心にも、きっと良い変化が訪れることを願っています。