グルテンフリーを毎日の習慣に 体と心の変化を感じる私の継続法
グルテンフリーを「習慣」にするのは難しい?
漠然とした体の不調を感じ、「もしかしてグルテンが原因かも」と考えてグルテンフリーに興味を持つ方は少なくありません。いざ始めてみようと思っても、「毎日の食事をどう変えれば良いのだろう」「外食や付き合いはどうすればいい?」「そもそも、本当に続けられるのだろうか」といった不安が頭をよぎり、なかなか一歩踏み出せないという声もよく聞かれます。
特に、日々の生活の中でグルテンフリーを「特別なこと」ではなく「当たり前のこと」として取り入れ、習慣にしていくのは、想像以上に大変に感じるかもしれません。しかし、私自身の経験から言えるのは、工夫次第でグルテンフリーは無理なく習慣にでき、そして、その習慣が体と心に嬉しい変化をもたらしてくれるということです。
この記事では、私がどのようにグルテンフリーを毎日の習慣にしていったのか、そして、その過程で感じた体と心の変化が、どのように継続の力になったのかを、体験談としてご紹介します。
私がグルテンフリーを習慣化するために実践した第一歩
私がグルテンフリーを始めようと思ったきっかけは、長年悩んでいた便秘や、午後になると襲ってくる強い疲労感でした。「腸内環境を整えると体調が良くなる」という情報を目にして、グルテンフリーに行きついたのです。
最初の頃は、「これからずっとパンやパスタが食べられないのか…」という寂しさや、「何を食べたらいいのか分からない」という戸惑いが大きかったです。完璧にやろうと思うと、買い物も料理も大変そうで、始める前から挫折しそうになっていました。
そこで考え方を変えました。「完璧を目指さない」こと、そして「できることから少しずつ」始めることにしたのです。
具体的にまず行ったのは、毎日必ず食べていた食パンや麺類を、米粉パンやグルテンフリー麺、お米に置き換えることからでした。全ての食事を一度に変えるのではなく、朝食だけ、夕食だけというように、取り組みやすいところから始めたのです。
スーパーでグルテンフリーのコーナーを探したり、インターネットで代替品を調べたりするのも、最初は少し時間がかかりましたが、いくつかお気に入りの商品が見つかると、買い物が楽になりました。
毎日の食卓をグルテンフリーにする工夫
習慣化のためには、日々の食事が億劫にならないことが大切だと感じました。私の場合は、以下の3つの工夫が役立ちました。
- 簡単な代替レシピを見つける: 凝った料理は続かないので、まずはシンプルなものから。例えば、小麦粉の代わりに米粉を使った唐揚げや、醤油の代わりにグルテンフリー醤油を使うといった、いつものメニューを少しアレンジする方法から始めました。インターネットやSNSには、初心者向けの簡単なグルテンフリーレシピがたくさんあります。
- グルテンフリー食材のストック: 米粉、グルテンフリー麺、グルテンフリー醤油、お米などを常備しておくと、献立を考える際に「グルテンフリーだから何もない」という状況を避けられます。
- お弁当の活用: 会社でのランチは外食を選びにくいことも多いので、自宅で作ったグルテンフリーのお弁当を持っていくようにしました。前日の夕食を多めに作っておくなど、無理のない範囲で準備しました。
これらの工夫を続けるうちに、グルテンフリーの食事が少しずつ日常に馴染んできました。最初は「〜を避ける」という意識が強かったのですが、「〜を選んで食べる」というポジティブな意識に変わっていったのです。
体と心の変化が継続のモチベーションに
グルテンフリーを始めて1ヶ月ほど経った頃から、体に変化を感じ始めました。まず顕著だったのが、お腹の調子です。長年の悩みだった便秘が少しずつ改善され、お腹の張りが減って体が軽く感じられるようになりました。
さらに、朝起きるのが少し楽になり、以前ほど午後からの疲労感に悩まされなくなったことも大きな変化でした。体が軽くなったことで、億劫だった外出や軽い運動をする気持ちにもなれました。
体調が上向くにつれて、心にも変化が現れました。漠然とした体の不調による不安や、それに伴う気分の落ち込みが軽減されたのです。体が元気だと、自然と気持ちも前向きになることを実感しました。イライラすることが減り、穏やかな気持ちで過ごせる日が増えました。
これらの体と心のポジティブな変化は、「グルテンフリーを続けることで、もっと体調が良くなるかもしれない」という大きなモチベーションになりました。「大変そう」という最初のイメージから、「続けて良かった!」という確信に変わった瞬間です。
外食や付き合い、完璧じゃなくても大丈夫
グルテンフリーを習慣にする上で、外食や人との付き合いはやはり壁になりがちです。私も最初はとても悩みました。
私の場合は、「外食は無理のない範囲で」「付き合いの場ではできることをする」と割り切ることにしました。事前にメニューを確認したり、お店の人に相談したりすることもあります。もしグルテンを含むものを口にしてしまっても、「まあ、たまには良いか」と自分を責めすぎないようにしています。完璧主義にならないことが、長く続ける秘訣だと感じています。
友人や家族には、私がグルテンフリーに取り組んでいる理由(体調を整えたいこと)を正直に話しました。理解を示してくれる人がほとんどで、中にはグルテンフリーのレストランを一緒に探してくれたり、家でグルテンフリーの食事を用意してくれたりする友人もいて、とても励みになりました。
自分らしいペースで、グルテンフリーを習慣に
グルテンフリーを始めて、私の体と心には想像以上の良い変化がありました。最初の不安は、日々の小さな工夫と、体調の変化を感じる喜びによって、継続する力へと変わっていったのです。
もしあなたがこれからグルテンフリーを始めようと考えていたり、始めたばかりで「続けられるかな」と不安に思っているなら、ぜひ「完璧じゃなくて大丈夫」という気持ちで取り組んでみていただきたいです。
できることから少しずつ。代替品を賢く利用する。体と心の小さな変化を見逃さない。そして、自分に合った無理のないペースを見つけることが大切です。
グルテンフリーがあなたの体と心にとって、良い変化をもたらす習慣となることを願っています。