グルテンフリーはお金がかかる? 食費を抑えて継続できた私の体験談
グルテンフリーの「お金がかかる」という不安
グルテンフリーという食事法に興味をお持ちでしょうか。健康や体調改善のために試してみたい、漠然とした体の不調をなんとかしたい、そう思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、始めるにあたって、「グルテンフリーはお金がかかるんじゃないの?」という不安を感じる方も少なくないのではないでしょうか。
私自身も、グルテンフリーを始める前はそう思っていました。スーパーで米粉のパンやパスタを見かけると、普通の小麦製品よりも値段が高いように感じ、これを毎日の食事に取り入れたら、家計が大変になるのではと心配になりました。
ですが、実際にグルテンフリーを始めて工夫を重ねていくうちに、必ずしも食費が大幅に増えるわけではないと分かったのです。むしろ、無駄が減ったり、体に良いものを意識して選ぶようになったりといった良い変化もありました。
ここでは、私がグルテンフリーを続けながら食費を抑えるために実践した具体的な工夫と、それによって体と心がどのように変化したかについて、私の体験談をお話ししたいと思います。グルテンフリーを始めたいけれど、費用の面で踏み出せないという方の参考になれば幸いです。
高価な代替品に頼らない工夫
グルテンフリーを始めると、「グルテンフリー」と表示された専用の食品を探すことがあります。米粉パン、グルテンフリーパスタ、グルテンフリークッキーなど、こうした商品はどうしても一般的な商品より価格が高めになりがちです。
私の最初の失敗は、こうした高価な代替品ばかりを買い揃えようとしたことでした。もちろん、たまに利用するのは良いのですが、毎日となると食費が跳ね上がってしまいます。
そこで私が意識したのは、「元々グルテンを含まない食材を主軸にする」ということです。
- 主食の見直し: パンやパスタを毎日食べる代わりに、お米を主食にしました。お米は日本人の体にも馴染み深く、比較的安定した価格で購入できます。玄米や雑穀米を取り入れると、さらに栄養価も高まります。
- 野菜・肉・魚中心の食事: 新鮮な野菜、肉、魚は基本的にグルテンを含みません。これらの食材を中心に献立を組み立てることで、自然とグルテンフリーになります。旬の食材を選ぶことで、価格も抑えられますし、美味しさも楽しめます。
- 乾物・豆類・芋類の活用: 干ししいたけ、ひじき、切り干し大根といった乾物や、豆類、芋類もグルテンフリーで栄養満点です。これらの食材は比較的安価で保存もきくため、積極的に取り入れました。
高価なグルテンフリー専用品は、「どうしてもパンが食べたい」「パスタ料理が食べたい」という時のための occasional(たまに)なものとして考え、普段の食事は加工度の低い自然な食材を中心にすることで、食費を大きく抑えることができました。
賢い買い物とシンプルな自炊
食費を抑える上で効果的だったのは、買い物の仕方と自炊のシンプル化でした。
- まとめ買いと使い切り: 週に一度など、まとめて食材を購入する習慣をつけました。その際、冷蔵庫にあるものをチェックし、無駄なく使い切れるように献立を考えました。特売品を上手に利用することも有効です。
- シンプル調理: 手間のかかる複雑な料理よりも、焼く、蒸す、煮るといったシンプルな調理法を増やしました。これにより、外食や惣菜に頼ることが減り、結果的に食費の節約につながりました。また、シンプルな調理は素材本来の味を楽しむことができるため、満足度も高まりました。
- お弁当の活用: 会社でのランチは、できる限りお弁当を持参するようにしました。前の日の夕食の残りなどを活用すれば、手間もかからず経済的です。外食はどうしても割高になりがちですし、グルテンフリー対応のお店を探す手間も省けます。
これらの工夫は、食費を抑えるだけでなく、食品ロスを減らすことにもつながりましたし、自分で食事を作ることで、何を食べたかをより意識するようになりました。
食費の工夫が体と心にもたらした変化
食費を抑える工夫をしながらグルテンフリーを継続することで、私の体と心にはいくつかの良い変化が現れました。
まず、漠然とした体の不調が少しずつ改善されていったことです。特に感じたのは、お腹の調子が整ってきたことです。以前は便秘に悩むことが多かったのですが、お米や野菜、豆類を多く摂るようになったことで、お腹がスッキリする日が増えました。
また、以前よりも疲れにくくなったように感じます。ジャンクフードや甘いものを摂る機会が減り、バランスの取れた食事を心がけるようになったおかげかもしれません。体が軽く感じられ、朝も以前より楽に起きられるようになりました。
そして、食費の心配を減らしながらグルテンフリーを続けられているという安心感が、心の状態にも良い影響を与えました。「続けられるかな」「お金がかかりすぎるかな」という不安が減り、前向きな気持ちでグルテンフリーに取り組めるようになりました。自分で工夫して食費を管理できているという実感は、自信にも繋がりました。
まとめ:工夫次第でグルテンフリーは続けられる
グルテンフリーは「お金がかかる」というイメージがあるかもしれませんが、私の体験からは、工夫次第で食費を抑えながら無理なく継続できるということが分かりました。
高価なグルテンフリー専用品に頼りすぎず、元々グルテンを含まない自然な食材を中心にすること。そして、賢く買い物をして、シンプルな自炊を心がけること。こうした日々の小さな工夫が、食費の節約につながり、継続へのハードルを下げてくれます。
費用面での不安が軽減されることは、グルテンフリーを続ける上での大きなモチベーションになります。そして、継続することで、体調やお腹の調子が整ったり、疲れにくくなったり、気持ちが前向きになったりと、様々な良い変化を感じられるはずです。
もしあなたがグルテンフリーに興味があるけれど、費用の面で躊躇しているなら、まずは身近な食材からグルテンを含むものを減らしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。完璧を目指す必要はありません。ご自身のペースで、できることから少しずつ取り組んでいくことが、継続への第一歩となるでしょう。
この体験談が、あなたのグルテンフリー生活を始める、または続けるための一助となれば嬉しいです。