グルテンフリーで食への意識が変わった私の体験談
漠然とした不調から、食への興味へ
こんにちは。「GFで変わる私の体と心」編集部です。
最近、なんとなく体調がすぐれない、食生活が乱れていると感じていませんか? 忙しい毎日の中で、食事はつい手軽なもので済ませがち。気づけば、便秘や疲れやすさ、気分の落ち込みなど、漠然とした不調に悩まされている。 そんな時、インターネットなどで「グルテンフリー」という言葉を目にし、「もしかしたら、これが解決策になるかも?」と興味を持つ方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、「どうやって始めたらいいの?」「外食は?」「本当に効果があるの?」「続けられるかな?」と不安に思う気持ちも大きいことでしょう。
この記事では、まさにそうした悩みを抱えながらグルテンフリーを始め、食への意識が大きく変わったという一人の女性の体験談をご紹介します。 単に「〇〇が食べられなくなった」という制限ではなく、食と向き合うことで見えてきた新しい世界とはどのようなものだったのでしょうか。
グルテンフリーを始める前の私
体験談を寄せてくれたのは、都内で会社員として働くAさん(30代後半)です。
Aさんは当時、仕事の忙しさから、食事はコンビニのお弁当や外食に頼ることが多く、自炊はほとんどしていなかったそうです。 食後の胃もたれ、お腹の張り、頑固な便秘、そして朝起きるのが辛いほどの疲労感。これらの不調は日常の一部となっていました。 健康診断で特に異常はないと言われるものの、改善しない体調に「このまま歳を重ねるのが怖い」と感じ始めていたといいます。 そんな中、友人から「グルテンフリーが良いらしいよ」と聞き、インターネットで調べ始めたのがきっかけでした。
「食べられない」から「選ぶ」意識への転換
グルテンフリーを始めると決意したものの、最初は「大好きなパンやパスタが食べられなくなるなんて…」という気持ちが強かったそうです。 まずは、スーパーで商品の原材料表示を気にするようになりました。これまで全く見ていなかった「小麦粉」の表示が、あらゆる加工食品に使われていることに気づき、驚いたといいます。 次に直面したのが、代替食品やグルテンフリー対応食品の少なさ(当時は今ほど多くなかったとのこと)や価格の高さでした。 「これでは外食もできないし、作るのも大変そう」と、早くも挫折しそうになったそうです。
しかし、ここでAさんは発想を転換しました。「食べられないものを気にするのではなく、『食べられるもの』を探してみよう」と。 野菜、果物、肉、魚、米、豆類…これらの自然の食材に目を向け、改めてその種類の豊富さや色鮮やかさに気づいたそうです。 これまで「おかず」の脇役だった野菜をメインにした料理に挑戦したり、米粉や大豆粉を使った簡単なレシピを試したり。 外食時も、パスタやラーメンではなく、定食や和食を選ぶようになりました。お店の人に尋ねる勇気も少しずつ出てきたといいます。
このプロセスを通じて、「何を食べるか」を自分で意識的に「選ぶ」という感覚が芽生えたそうです。 以前は惰性や手軽さで選んでいた食事が、「自分の体に入れるものだから、きちんと選びたい」という、前向きな行動に変わっていきました。
食事の変化がもたらした体と心の変化
食への意識が変わるにつれて、Aさんの体にも変化が現れ始めました。 まず感じたのは、お腹の調子の変化です。悩みの種だった便秘が徐々に改善され、お腹の張りが気にならなくなったといいます。 食後の胃もたれもなくなり、体が軽くなったように感じたそうです。 そして、疲れやすさも軽減され、朝も以前よりスムーズに起きられるようになりました。
これらの身体的な変化に加え、Aさんが最も大きいと感じたのは、心の変化でした。 自分で食事を選ぶこと、自分で作ることに達成感を感じ、自信がついたそうです。 食事が単なる「お腹を満たすもの」から、「自分の体を内側から支える大切なもの」へと捉え方が変わったことで、健康への意識全体が高まりました。 体の調子が良いと、気持ちも自然と前向きになり、仕事やプライベートにも積極的に取り組めるようになったといいます。 「以前は、体がだるくて週末は寝て過ごすことも多かったのですが、今は趣味を楽しんだり、友人と出かけたりする元気が出てきました」とAさんは話してくれました。
継続の秘訣は「完璧を目指さないこと」と「楽しむ心」
もちろん、グルテンフリーの生活全てが順風満帆だったわけではないそうです。 付き合いでの外食や、急な用事で食事が準備できない時など、「完全にグルテンフリーを貫くのは難しい」と感じる場面もあったといいます。 そんな時、Aさんが意識したのは「完璧を目指さないこと」でした。 「少しぐらいなら大丈夫」「次から気をつければいい」と自分を許し、ストレスを溜め込まないようにしたそうです。 また、新しい食材やレシピに挑戦すること、季節の野菜を味わうことなど、「食を楽しむ」ことを大切にしたことも継続の大きな支えになったと語っています。 自分で作ったグルテンフリーの料理をSNSに投稿したり、友人と情報交換したりすることも、モチベーション維持につながったそうです。
食と向き合うことで、自分自身と向き合う
Aさんの体験談から、グルテンフリーは単なる食事制限ではなく、食への意識を変え、体と心に良い変化をもたらすきっかけになりうることがわかります。 グルテンフリーを始めることは、最初は大変に感じるかもしれません。しかし、食べられるものに目を向け、食材を選び、自分で作る過程を楽しむことで、食に対する新しい視点を持つことができるでしょう。 そして、その変化は、体の調子を整えるだけでなく、心の状態にも良い影響を与え、日々の活力につながっていく可能性があります。
もしあなたが今、漠然とした不調に悩んでいたり、食生活を見直したいと考えていたりするなら、グルテンフリーを一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。 完璧を目指す必要はありません。小さな一歩から、あなたの体と心、そして食への向き合い方が変わっていくかもしれません。 この記事が、あなたの食と健康について考えるきっかけとなれば幸いです。