「どこも悪くない」と言われた不調 グルテンフリーで変わった体験談
漠然とした不調に悩んでいませんか
なんとなく体がだるい、疲れやすい、お腹の調子がいつもすっきりしない。病院で診てもらっても、特に異常は見つからず、「気にしすぎでは」「ストレスでしょう」と言われる。そんな原因不明の漠然とした不調に、長い間悩まされていました。
もしかすると、この記事を読んでいるあなたも、同じような悩みを抱えているかもしれません。どこが具体的に悪いわけではないけれど、毎日が重く、以前のように活動的になれない。そんな日々が続くと、気分まで落ち込んでしまうものです。
今回は、私自身が抱えていた「どこも悪くない」と言われた原因不明の不調が、グルテンフリーを始めたことでどのように変化していったのか、その体験談をお話ししたいと思います。これからグルテンフリーを始めてみようと考えている方、あるいは始めたばかりで変化を感じられていない方の、少しでも参考になれば幸いです。
私がグルテンフリーを始めたきっかけ
私の不調は、明確な症状というよりは、全身の倦怠感や胃腸のなんとなくの不快感、そして朝起きるのがつらいといった漠然としたものでした。忙しい日々の疲れだろう、年齢のせいだろうとやり過ごしていましたが、休息をとっても改善せず、次第に気持ちまで沈みがちになっていきました。
いくつかの病院を受診しましたが、血液検査やその他の検査で異常は見つかりませんでした。「特に問題ありませんよ」と言われるたび、不安が募るばかりでした。「この不調は一生続くのだろうか」と諦めかけたこともあります。
そんな時、インターネットで「原因不明の不調」「体質改善」といったキーワードで検索しているうちに、グルテンフリーという言葉を目にしました。最初は「パンや麺が好きだから無理だろう」「本当に効果があるのか分からない」と懐疑的でした。しかし、同じように漠然とした不調が食事を変えることで改善したという体験談をいくつか読んでいるうちに、もしかしたら自分にも当てはまるかもしれない、一度試してみる価値はあるかもしれない、と思うようになったのです。
グルテンフリーを始めた最初のステップ
グルテンフリーを始めようと決意しましたが、何から手をつければ良いのか分かりませんでした。普段の食事は小麦製品が多く、いきなり全てを置き換えるのは難しく感じました。
そこで、まずは無理のない範囲で始めることにしました。最初に取り組んだのは、朝食のパンを米粉パンやごはんに変えること、そして間食のクッキーやスナック菓子を米菓やナッツ、フルーツに変えることでした。
買い物の際は、食品表示を注意深く見るようにしました。最初は「グルテンフリー」と書いてあるものを選び、慣れてきたら原材料表示を確認するようになりました。醤油や味噌にも小麦が含まれていることがあると知り、驚いたことも覚えています。
外食や友人との付き合いも不安でしたが、まずは自宅でできる範囲から変えていくことに集中しました。完全に完璧を目指すのではなく、「できることから少しずつ」というスタンスで始めたのが、継続できた大きな要因だと感じています。
グルテンフリーで感じた体と心の変化
グルテンフリーを始めて最初の1ヶ月は、正直なところ劇的な変化は感じられませんでした。なんとなくお腹の調子が良い日が増えたかな、という程度でした。本当に効果があるのだろうか、このまま続けて意味があるのだろうか、と不安に思うこともありました。
しかし、2ヶ月、3ヶ月と続けていくうちに、少しずつ、でも確実に変化を感じ始めたのです。
まず、朝起きるのが以前より楽になりました。体の重だるさが軽減され、目覚めがすっきりする日が増えました。日中の倦怠感も減り、仕事終わりも以前ほどぐったりすることがなくなりました。
そして、悩みの種だった胃腸の不快感が明らかに軽減されました。食後にもたれる感じが減り、お腹が張る頻度も少なくなりました。これは、体全体が軽くなったように感じられる大きな変化でした。
体調が上向くにつれて、心の状態も変わっていきました。漠然とした不安感が薄れ、気分が前向きになるのを感じました。今まで「どうせだるいから」と避けていた軽い運動を始めてみたり、友人と積極的に会うようになったり、生活全体に対する意欲が増しました。
あの時、病院では「どこも悪くない」と言われたけれど、確かに存在していた不調が、グルテンフリーという食事の選択によって、少しずつ改善していったのです。
継続のための工夫とメッセージ
私の体験は、グルテンフリーが「どこも悪くない」と言われた原因不明の不調に悩む方にとって、一つの可能性となりうることを示しています。もちろん、全ての人に同じ効果があるわけではありませんし、専門家への相談が最も重要であることは言うまでもありません。しかし、もしあなたが原因不明の不調に悩み、食事によるアプローチに興味があるなら、試してみる価値はあるかもしれません。
継続するためには、完璧を目指さないことが大切だと感じています。たまには外で小麦製品を食べることもありますし、神経質になりすぎないことも心と体の健康には重要です。代替品を活用したり、簡単なグルテンフリーレシピを見つけたり、自分にとって無理なく続けられる方法を見つけることが、長く続ける秘訣だと思います。
原因不明の不調は、人に理解してもらいにくく、孤独を感じやすい悩みかもしれません。しかし、食事を見直すことで、体と心に良い変化が起こる可能性があります。私の体験談が、今まさに不調に悩んでいるあなたの、一歩踏み出す勇気につながれば嬉しく思います。